Production secret story

「ミムラテッコウ」誕生秘話

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ミムラテッコウの誕生

動画コンテンツ『ミムラテッコウ』制作のきっかけ、経緯

みなさんもご存知の通り、近年さまざまな企業が人材の採用に力を入れています。
世界的シェアを誇るタダノさまをはじめ、幅広いお客さまと長年にわたってお取引をさせていただいている当社としても、当然、次世代を担う新たな力を必要としています。そこで今回採用コンテンツの制作に取り組みました。
ただ、他の企業と同じようなコンテンツにしていては意味がない。予算をしっかりと確保し、やるからにはとことんやることで、ようやく当社の特徴を、みなさまに認知いただけると考えています。
そのためには、まずは当社の企業理念を体現する『ミムラテッコウ』という主人公を生み、そしてミムラテッコウが活躍していく中で、少しでも当社に興味を持っていただけた方にはスペシャルサイトで、さらに詳しい情報を知っていただく。というような、全体的なプロモーション計画を策定することから全てが始まりました。

『ミムラテッコウ』の制作で重視したポイント

ストーリー、作画、声優。この3つです。
まずストーリーについてですが、企業のひとりよがりなエンターテイメント性だけを押し出した動画にはしたくはありませんでした。
当社が目指したのは、エンターテイメントではありつつ、しっかり当社の企業理念を訴求したストーリーをつくること。 それを実現するために、制作会社との入念な打ち合わせを行い、キャラクター設定やストーリーの中で用いられる用語を慎重に選定し、ストーリに落とし込んでいく。この制作フローを非常に重視しました。

三村鉄工株式会社  代表取締役  三村 勇雄
三村鉄工株式会社 代表取締役 三村 勇雄
デザインラフ 実際の工具類から発想を得ている
左 : 主人公ミムラテッコウのデザインラフ
右 : ミムラテッコウの装備の多くは実際の工具類から発想を得ている
ミムラテッコウ
作画の段階ではエプロンの意匠や顔つきを何度も調整した

まず漫画の作画についてですが、主人公ミムラテッコウはとにかく真面目な男です。
その真面目さを表現するために、漫画を担当いただいた宮尾さんには、表情や俯き加減、ポージングなどを何度も微調整をしていただきました。
すでに出来上がっているシナリオ、しかも企業広告という構成に対して、漫画家として表現をどのように加えていくかという難しい仕事ではあったかと思いますが、見事にミムラテッコウの本質を描写していただけたと感じています。
特にゴッドシッターモード「大掃除」のカットでは、宮尾さんの持つ硬派な部分とユーモアの部分がうまく調和し、とても印象的なシーンになっているので、ぜひ皆さんに見ていただきたいですね。

ミムラテッコウ
ゴッドシッターモード「大掃除」シーンのラフ画

そして出来上がった映像に感情をつける声優の方の選定も非常に重要でした。たとえストーリーが良いものでも、セリフの抑揚ひとつで伝わるかどうかが変わってしまいます。
そこでお声をかけさせていただいたのが、中村悠一氏と、内田修一氏です。わたしも色々なアニメ作品を見てきましたが、このお二人ならミムラテッコウの世界観を表現していただけると確信していました。とはいえ、スタジオ収録の際、キャラクターに命が吹き込まれていく様子を実際に見た時は感無量でしたね。

収録の様子 収録の様子
東京のスタジオで行われた声優の収録
学生のみなさんに伝えたいメッセージ

最後に、『ミムラテッコウ』を通じて、これから社会に羽ばたいていく学生のみなさんに伝えたいメッセージをお願いします。

就職活動は自分が思っているように上手くいかないことが多いでしょう。自分の適性がわからない。就職先に迷う。
きちんと考える人なら、それは当たり前です。私はそういうみなさんとホンネで対話したい。1人1人と向き合いたいと考えています。
当社であれば1日1日まじめにものづくりに向き合えば大丈夫です。半年が過ぎる頃、自分の変化に自分が気づきます。
ものづくりの本質と本気について、少しわかるようになってきます。入社前のあなたと、入社後のあなたは確実に違います。半年後、1年後に大きく成長した新入社員。その姿を見ることは、私の楽しみの1つです。
あっ、それともう一つ大事なこと。
とにかく、旅行でも、芸術でも、映画鑑賞でも、何でもいい。自分の好きなこと・興味のあることから感性を磨いてください。仕事も人生も豊かになりますよ!

代表取締役 社長 三村 勇雄

声優紹介

中村 悠一(ミムラテッコウ役)

中村 悠一

中村悠一さんインタビュー

『ミムラテッコウ』の印象や、主人公のミムラテッコウを演じて感じた点をお聞かせください。

今では珍しいかもしれない「職人気質」な人物と思います。
書いていて思いましたが色々なことを経験して年齢を重ねたことによりその気質が出るのかもしれないので、これからどんどん増えてくるかもしれませんね。

三村鉄工は「製品に真面目を宿す」をという姿勢を大切にし、高品質な油圧シリンダを製造しています。
ご自身の声優というお仕事において、大事にしている仕事への姿勢を教えていただけますか?

誠実に全力で取り組みたいと思っています。
もちろん期待に応えられない事や思ったように出来ないこともありますが、今時点での自分が全力で出せる物を提供するのが自分自身のプロ意識と思います。

最後に、これから社会に出て頑張っていく若い方に向けて、エールをお願いします。

色々と思うようにいかない、上手くできない事も沢山出てくると思います。
ですが、「自分はこれをやりたいんだ!」という強い思いさえ持っていれば、どんな壁が現れたとしても苦ではありません。
いま向かおうとしている先に愛情を持って接してみてください。
ふとした時に「そういえば中村がこう言ってたなぁ」 くらいにでも覚えていて頂けると幸いです。

内田 修一(コウタ役)

内田 修一

内田修一さんインタビュー

『ミムラテッコウ』の印象や、コウタを演じて感じた点をお聞かせください。

思っていたよりもユーモアに溢れた作品で、とにかく続きが気になって仕方がありません!コウタの何事にも丁寧に一生懸命取り組む姿を見て、改めて僕も初心に帰って、仕事だけでなく日常でもひとつひとつを丁寧にこれからまた頑張って行こうと思いました。

三村鉄工は「製品に真面目を宿す」をという姿勢を大切にし、高品質な油圧シリンダを製造しています。
ご自身の声優というお仕事において、大事にしている仕事への姿勢を教えていただけますか?

今の自分に出来る最大限を出し切ろうということは常に心がけています。
僕は現場ですごく緊張してしまうので、この仕事を始めた頃に先輩から言っていただいた「緊張して80%しか出せなくなっちゃうなら120%練習して行けばいいんだよ」という言葉を今も大事にして、一つ一つの仕事に向き合うようにしています。

最後に、これから社会に出て頑張っていく若い方に向けて、エールをお願いします。

何事も受け身ではなく自発的に行動する事が何より大切だと、僕自身日々痛感しております。毎日トイレ掃除を欠かさず、資格の取得やスキルアップしたいと悩むコウタのように、前向きな努力の先には必ず結果が付いてくると思います!この先大変な事も沢山あると思いますが、腐らず、常に向上心を忘れずに、毎日を楽しく頑張って下さい!!

漫画家紹介

宮尾 行巳

会社員を経て2017年に「五佰年(いほとせ)BOX」(講談社/全4巻)で漫画家デビュー。
現在は日本文芸社の電子コンテンツ・マンガTOPにて「怪異界」連載中。他著「アンダープリズン」(日本文芸社/全4巻)、「羽人」(日本文芸社/3巻)

著者近影

宮尾行巳さんインタビュー

『ミムラテッコウ』の印象や、漫画を担当して感じた点をお聞かせください。

私はエピソード4から参加させていただいたのですが、一般的な会社の業務やアピールポイントを漫画で紹介するものかと思いきや、あくまで単独で楽しめるコンテンツとしてキャラやストーリーを作ってあるところが 面白いアプローチだなと思いました。また真面目さや気の緩みといった「概念」を主人公や敵として設定してあるところも面白いなと。
キャラクターがしっかりできている分、自分のいつもの作風との塩梅に少し悩みましたが、漫画家として新しい経験ができたと思います。

三村鉄工にとってのやりがいは、クライアントの製品仕様に応え1ミクロンの狂いもない油圧シリンダを作ることができた時ですが、漫画家としてご活躍するなかで、やりがいや達成感を感じる時はどんな時でしょうか?

漫画家は逆に狂いしかないというか、正解のない仕事なので常に暗中模索しながらやっているという感じです。
世に作品を出してどういう反応が来るかも読めない部分が多いので、結局は作品に対して真面目に取り組むしかないですが、 その点においては三村鉄工さんと同じかもしれません。読者からの感想が嬉しいのはもちろんですが、日常的には自分の中で発信したい内容がカチッと「ハマった」瞬間に達成感を感じているかもしれません。 最初の読者は自分なので。

最後に、今後の展開への期待、ファンへの一言などあればお願いいたします。

テッコウさんのちょっと茶目っ気もありつつかっこいいシーンにはもちろん期待ですが、成長物語が好きなのでコウタくんがどう育っていくか楽しみです。
普段私が描いている作品群とは一味違った、かなりサイバーな世界観だと思います。元々の私の作品を知っていただいてる方にはそのあたりの意外性も楽しんでいただけると楽しいかなと思います。
お初の方は単純に「ミムラテッコウ」を楽しんでいただけると嬉しいです!